Quarantine Zone: The Last Check 試遊レポ

ゾンビがはびこる崩壊した世界で検問の指揮を執れ。生存者を検査し、乏しい資源を管理して、ゾンビの侵攻を食い止めろ。あらゆる選択が事態に影響を及ぼし、そしてひとつ判断を誤れば、感染は隔壁を越え、爆発的に広がるだろう。
今回プレイしたデモ版では、ゾンビが蔓延する終末世界を舞台に、「隔離施設の管理」と「生存者の選別」を行うという、非常にユニークな体験が味わえた。
本作はデモ版では日本語未対応だが、正式版では日本語対応が予定されている。
1日目:検疫官としての基本業務
初日はチュートリアル的な位置づけとなっており、比較的判断しやすい人々の審査を担当する。
来訪者は、以下の3パターンに振り分けていく。
- 明確なゾンビ症状がある人物:処理施設へ送致
- 症状がはっきりしない人物:収容所へ隔離
- 症状が見られない人物:安全な保護エリアへ移送
症状リストが用意されており、それを確認しながら判断できるものの、チェック箇所は足や首といった分かりやすい部分だけではない。
目や鼻などの細かい部分まで観察する必要があり、かなりの注意力を求められる。
また、ゾンビに噛まれた人物は保護を得るために嘘をつく可能性があるため、証言と症状を照らし合わせながら矛盾を見抜かなければならない。単純な作業では終わらない点が印象的だった。
女性は犬に噛まれたと言っていたが、実際は手にはゾンビに噛まれた跡があるのがわかる
2日目:一気に上がる緊張感
2日目の朝は、隔離されている人々の症状確認から始まる。ここから難易度が一気に上昇する。
隔離された人物は、2日以内にゾンビ化する可能性がある一方で、症状が消える可能性もある。
もしゾンビ化を見抜けずに放置してしまうと、そのゾンビが隔離部屋内の全員を殺害してしまうという、非常にシビアな仕様だ。
この日から新たな道具「スキャナー」が支給される。
スキャナーを使えば、服の上から体に症状があるかどうかを確認できる。
実際に「最初から噛まれた」と申告している人物がいたのだが、その傷口を見つけるのにかなり苦労した。
一人の調査に10分近くかかるケースもあり、複数人で一緒にプレイしながら探すと盛り上がりそうだと感じた。
なお、デモ版で使用できる道具は限られており、正式版ではさらに多くの道具が解放される予定とのこと。この点も大きな期待ポイントである。
3日目:経営シミュレーション要素が本格化
3日目からは、感染者の診断に加えて食料の管理が必要になる。
食材が不足すると、隔離されている人々が病気になる可能性もあり、単なる診断ゲームではなくなっていく。
感染者の選別がメイン業務である点は変わらないが、それ以外にも隔離者の世話や施設運営をこなさなければならず、ゲーム性は一気に広がる。
食材を買い出しに行く際には車を運転する場面もあり、「終末世界を生きている感覚」が強く演出されている点も印象的だった。
終末世界で隔離施設を経営するという重いテーマながら、どこかユーモアを感じさせる作りになっている。
4日目:戦闘と資金管理
4日目の朝、嫌な音とともに事態は急変する。
施設の周囲はゾンビに囲まれ、戦闘が避けられなくなる。
ここで重要になるのがお金の管理だ。
ゾンビと戦うための武器はもちろん、食料の確保にも資金が必要となるため、計画的な運用が求められる。
さらに日が進むにつれて新たな症状が追加され、それに伴い使用できる道具も増えていく。
タスクは日を追うごとに増え、プレイヤーは常に忙しい判断を迫られることになる。
5日目:避難日
5日目は避難日となる。
この日は体温や心拍数の測定に加え、持ち物検査も行わなければならない。
荷物の中にはゾンビの一部を所持している人物がいる場合もあり、それを発見した場合は即座に処理する必要がある。
もしゾンビの一部を避難場所へ持ち込んでしまうと、隔離されている人々が全員感染してしまうという重大なリスクがあるためだ。
また、武器は没収しなければならない一方で、私物については没収してはいけないというルールも存在する。
外見の症状確認から体温測定、荷物検査まで、やるべきことは山積みだ。
避難も、すべての条件を満たして初めて成功となる。
最後の生存者を避難先へ送り出す場面でも、運が悪ければゾンビに襲われることがあり、最後の最後まで決して気を抜くことができない緊張感が続く作品となっている。
正式版ではより多彩で濃密な体験が用意されていそうだと感じた。
まとめ
本作は、感染者の診断という緊張感のあるゲームプレイに、隔離施設の運営、資源管理、戦闘要素までを組み合わせた、非常に密度の高い作品だ。
検査が終わった後も、食料の補給や隔離室の清掃など、仕事内容は決して楽ではない。ゾンビに囲まれた世界でも、プレイヤーは忙しく自分の役割を果たし続ける必要がある。
「終末世界で責任ある立場に立たされる不安」と「ゲームとしての面白さ」が見事に融合しており、正式版での日本語対応や、さらなる道具の解放が非常に楽しみなゲームだと感じた。

