Steam向け『MINOS』体験版配信開始 ローグライト×タワーディフェンスで、血に飢えた冒険者を迎え撃て

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いずみ
2025年11月26日
ストラテジータワーディフェンス

インディーゲームパブリッシャーのDevolver Digitalは、ポーランドの開発チームArtificerが手がける新作『MINOS』を発表した。あわせて、Steamにて無料体験版の配信を開始しており、すでに好評を博している。

本作は、迷宮を構築しながら侵入者を迎え撃つ迷宮建設型ローグライト作品となっており、プレイヤーは独自のレイアウトや罠を駆使してゲームを進めていく。

『MINOS』は2026年の発売を予定しており、日本語を含む11言語に対応する予定である。

『MINOS』は、ギリシャ神話をモチーフとした作品で、プレイヤーは伝説の怪物ミノタウロスとなって物語を体験する。ミノタウロスは、クレタ王ミノスが海神ポセイドンとの誓約を破ったことにより、神罰として王妃パシパエが神牛に恋し、その結果として生まれた半人半牛の存在だ。

神話では、ミノタウロスは建築家ダイダロスが設計した「迷宮」に閉じ込められるが、本作ではその迷宮を自らの手で建設・改造していくことになる。プレイヤーは罠を設置し、敵を欺いて誘導し、ときには自ら戦場に立って、次々と押し寄せる冒険者たちを迎え撃つ。

迷宮に挑む侵入者たちは、「怪物を討伐すれば名声と富が手に入る」という野心を胸に秘めている。しかし彼らはまだ知らない――ミノタウロスが周到に迷宮を築き、闇の中で獲物を待ち構えていることを。

Steam向け『MINOS』体験版配信開始 ローグライト×タワーディフェンスで、血に飢えた冒険者を迎え撃て

本作のゲームプレイは、一般的なタワーディフェンスをベースにしつつ、トラップ配置とリアルタイム戦略を融合した内容となっている。各ステージは「準備フェーズ」と「迎撃フェーズ」の2段階で構成される。

準備フェーズでは、壁や通路、ゲートをドラッグして迷宮の構造を自由に組み替え、指定された「トラップマス」にさまざまな仕掛けを配置することが可能だ。

トラップの種類も非常に豊富で、踏むと作動する圧力板、視線を感知するセンサー型、敵を誘導するタイプのほか、プレイヤー自身が任意のタイミングで起動できるものも存在する。さらに一部のトラップは遅延発動や連鎖効果を設定でき、「3回目に踏まれて初めて作動する」といった特殊な条件を持つものもあり、敵の進軍を分断したり、厄介な敵をピンポイントで排除したりといった戦略的な使い方が求められる。

ダメージ表現も多彩で、スパイク、落石、刃、炎などが用意されており、各トラップを組み合わせることで緻密なコンボを構築できる。「ゴールに近づいている」と英雄たちに錯覚させながら、最終的に完膚なきまでに叩き潰す――そんな意地の悪い戦略性こそが、本作の大きな魅力だ。

Steam向け『MINOS』体験版配信開始 ローグライト×タワーディフェンスで、血に飢えた冒険者を迎え撃て

迎撃フェーズでは、冒険者たちが迷宮の突破を試み、段階的にミノタウロスの領域へと迫ってくる。一定地点に到達すると、冒険者は牛頭人の位置を見破る特殊な強化効果「追跡者の目」を獲得し、そこから一気に突撃を開始する。

この局面で、プレイヤーは引き続きトラップやルート誘導で翻弄するか、あるいは自らミノタウロスを操作して迎え撃つかを選択できる。ミノタウロスは高い戦闘能力を誇るものの、撃破されれば即ゲームオーバーとなるため、正面からの戦闘はまさに最終手段と言えるだろう。

Steam向け『MINOS』体験版配信開始 ローグライト×タワーディフェンスで、血に飢えた冒険者を迎え撃て

本作は、ダイダロスと迷宮の設定にとどまらず、英雄テセウスの登場も示唆されている点が注目される。ただし物語は神話をそのままなぞるものではなく、「真の怪物とは誰なのか?」という古典的なテーマを再解釈。プレイヤーは物語を進める中で、ミノタウロスが“人間”であった頃の過去を徐々に紐解いていくことになる。

開発を手がけるArtificerは、戦術ストラテジー『Showgunners』や、第二次世界大戦を題材にしたステルスアドベンチャー『Sumerian Six』で知られ、いずれもSteamにて非常に高い評価を獲得してきた。一方で、同スタジオは2024年に大規模なレイオフが報じられており、『MINOS』は彼らにとって、まさに今後の命運を左右する一本となる可能性もある。

『MINOS』は2026年にPC向けにリリース予定。迷宮の支配者となる日を待ちきれないプレイヤーは、現在Steamで配信中の体験版をプレイすることも可能だ。多彩なトラップや神器、ツールを駆使し、頭脳をフル回転させながら、迫り来る敵たちに挑もう。