堀井雄二氏、インタビューで語る 『DQ』と『FF』の最大の違いとは? さらに「一番好きなFFは『FFX』」と明かす

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いずみ
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2025年11月24日
ドラゴンクエストインタビュー

日本の国民的RPG『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二氏は、ゲーム誌 Game Informer のインタビューにて、スクウェア・エニックス作品である『ドラゴンクエスト』と『Final Fantasy(FF)』の違いについて語りました。

Game Informer は、特にスクウェアとエニックスが合併する前の時代を踏まえつつ、「DQ と FF の間に競争意識はあったのか?」と質問しました。

堀井氏は、当時『FF』が登場した際にはその動向を注意深く見ていたとし、それは「注目すべき作品だったから」と述べています。しかし、両シリーズの本質的な違いは主人公にあると語りました。

つまり、『FF』では主要キャラクター同士が会話を交わし物語を進めていく一方、『DQ』ではプレイヤーが操作する主人公は基本的に喋らないという点です。

堀井氏は続けてこう説明しています。

「コアとなる体験の違いとして、『DQ』はプレイヤーが“主人公になりきる”ゲームです。それに対して『FF』は、プレイヤーが主人公たちを“外側から見守る”ような感覚に近い。必ずしもプレイヤー自身が物語の主人公になるとは限りません。ここがDQとFFの、とても面白くて明確な違いだと思います。ただ、当時私は両者を競争相手として見ていたわけではありません。」

また、彼が『DQ』の主人公を自ら喋らせない理由については、「プレイヤーがその主人公の“中身”になるべきだから。RPGの本質だと思っています」と説明しています。

一方で、『FF』のアプローチが異なるからといって否定するわけではなく、むしろ堀井氏自身は『FF』シリーズのファンであるとも語り、特にお気に入りの作品についても触れました。

堀井雄二氏、インタビューで語る 『DQ』と『FF』の最大の違いとは? さらに「一番好きなFFは『FFX』」と明かす

「私も確かに『FF』が好きなんです」と堀井氏は語り、

「初めて『ファイナルファンタジーX』を見たとき、これはもう“FFの完成形”だと感じました」と述べています。

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