「試遊レポ」脱出ルームシミュレーター2 進化した一人称視点の脱出ゲーム体験

『脱出ルームシミュレーター2』は、ベストセラー脱出ゲームの続編として開発された一人称視点パズルゲームである。より没入感の高い環境、精緻で奥行きのあるパズル、そして強化された新しいバージョンにより、脱出ゲーム体験を大きく拡張した作品である。
本作では、脱出ゲームのエキスパートおよびコミュニティビルダーとの協力により制作された新マップが登場し、各ルームパックには複雑なギミックと隠された謎を内包した4つの部屋が収録されている。物理挙動やインタラクションも強化されており、オブジェクトを手に取り、動かし、細部を調査できるなど、現実の脱出ルームに近い探索体験を実現している。
本作はソロプレイだけでなく、最大8人までのオンライン・マルチプレイに対応している。音声およびテキストチャットを通じ、協力しながら謎解きを進める体験が可能である。さらに、前作で人気を博したユーザー生成コンテンツ要素も継続されており、より高度なオリジナル脱出ルームの制作・共有が可能となっている。
本作のデモ版をソロプレイで体験した。ゲームはチュートリアルから開始されるが、この段階で前作との差異を明確に感じ取ることができた。グラフィックの向上に加え、導線および説明が極めて丁寧に整理されており、シリーズ未経験者であっても迷わず理解できる構成となっている点が印象的であった。

機能面においても快適性が大幅に改善されている。特に、メモを画面上にピン留めできる新機能は便利であり、ヒントを参照しながらスムーズに謎解きを進行できる仕様となっていた。

デモ版では「中庭」のみでの体験であった。ゲーム開始直後、プレイヤーは中世ヨーロッパ風の中庭へと放り込まれる構成となっており、その時点で前作とのグラフィック表現の差異を強く実感できる。石畳や建築装飾、植生の質感表現に至るまで細部が作り込まれており、より重厚で現実感のある空間が再現されている点が印象的であった。






正式版では全12マップが収録予定であり、前作同様にコミュニティによる自作ルーム機能も継続実装される予定である。強化されたビジュアル表現と合わせ、ユーザーコンテンツ領域の発展にも大きく期待されている。

本作のゲームは、王道の謎解きから創造性を要求するギミックまで幅広く構成されている。観察力・空間認識・読解力・論理思考・ひらめきといった多角的能力が求められ、複数のヒントを結び付ける過程や、細部の検証を要する場面も多く、思考型ゲームとしての充実感が高い設計となっている。

総括すると、『脱出ルームシミュレーター2』は前作の魅力を継承しつつ、遊びやすさと奥深さを両立させた、進化型脱出ゲームであると言える。正式版におけるコミュニティ展開についても、今後の動向が大いに注目されるタイトルである。

