「試遊レポ」Shift At Midnight 深夜のガススタンドで“人間ではない客”を見極める緊張系ホラー体験

本作『Shift At Midnight』は、1〜3人で協力してプレイするオンライン協力型ホラーゲームである。舞台は田舎町にある90年代のガススタンド。プレイヤーは夜勤スタッフとしてシフトに入り、次々と訪れる客が「人間か、そうでないか」を見極めていくことになる。
実際にプレイしてみると、まず印象的だったのは、“派手なジャンプスケアに依存しない”一方で、銃を構えて引き金を引く瞬間や、ドッペルゲンガーに追われたときには一気に恐怖と切迫感が押し寄せてくるという点だ。静かな緊張から、「今すぐ逃げないと危ない」と感じる瞬間へと切り替わる場面があり、思わず息を飲んでしまう。

客のIDを確認し、端末上の情報と照合し、挙動を観察していく——ただそれだけの行為であっても、「この客は本当に人間なのか?」という疑念が常につきまとう。疑いが確信に変わる直前の張りつめた空気は、本作ならではのものだ。

そして、ひとつでも判断を誤れば状況は一気に崩れる。ドッペルゲンガーが店外へ出てしまった途端、そこからは“生き延びるために必死に行動する時間”へと切り替わる。ドアを板で打ち付け、罠を仕掛け、隠れる場所を探す——落ち着いていた店内が、一瞬で命がけの逃走劇の舞台に変わる感覚は、とても強烈だった。

(急に停電!!)
今回のデモ版は主に一人でプレイしたが、それでも十分に盛り上がりと緊張感を味わうことができた。さらに、友だちと相談しながら遊ぶことで、「信じるか」「撃つべきか」を巡るやり取りが生まれ、より一層ドラマ性と楽しさが増しそうだと感じた。
なお、一度倒されてやり直した際には、登場する客の顔ぶれや順番は基本的に同じままだった。そのため、「次はどうなるのか」という驚きよりも、「今度こそ見極められるか」「同じ失敗を繰り返さないか」という心理的プレッシャーが強く、同じシーンであっても緊張感が積み重なっていくのが印象的だった。
◆ デモ版ソロプレイ体験 —— “業務”から始まる不穏な夜勤
序盤は、真夜中に灯りがともった不気味なコンビニへ入り、スタッフ向けの指示書やKPIが書かれた掲示物を確認するところからスタートする。ジュース購入や清掃といった作業を進めていく中で、倉庫には意味深な死体や血痕が放置されており、それらを“廃棄物”として処理しなければならない。チュートリアル段階にも関わらず、ホラー表現は遠慮なく踏み込んでくる。
在庫補充を済ませた後、ようやく接客が開始される。同僚らしき人物であっても、IDチェックは必須だ。IDをスキャンし、端末のデータと照合し、合致する情報について質問しながら、ドッペルゲンガーかどうかを見極めていく。

中にはIDを所持していない客もおり、その場合は高確率で異常存在と判断できる。銃で排除することもできるが、一撃で倒せるとは限らないため、中途半端に撃って逃げられてしまうのと危険だ。ドッペルゲンガーを取り逃がすと、直後に“ボス”のような存在が現れ、コンビニそのものを襲撃してくる。ボスは通常の銃だけでは倒しきれず、罠や装備の強化なしでは太刀打ちできないため、ドッペルゲンガーを見抜いた瞬間に“確実に仕留める覚悟”が求められる。

撃退時には血や肉体が大きく損壊するシーンもあり、グロテスクな描写が苦手なプレイヤーは、特に注意が必要だ。
◆ 電話・停電・助けを求める声—— それは“救難”か“罠”か
ゲーム中には、不意に電話が鳴ったり、助けを求める声が響く場面もある。しかし、それが本当に人間のSOSなのか、それともドッペルゲンガーの仕掛けなのか——最終判断は常にプレイヤーに委ねられる。
日付が進むごとに掲示板の内容が更新され、重要なヒントが追記されていくため、確認を怠ると命取りにもなり得る。報酬を貯めることで罠や武器の強化が可能となり、より強力な脅威へ備えていくこともできる。

突発的な停電や、突然現れる不審人物の襲撃など、予想外のトラブルが連続する。同じ客相手でも、「今度はどう立ち回るか」という再挑戦ならではの怖さが積み重なっていくのが特徴だった。
◆ おすすめポイント
本作は、ジャンプスケアや突発的に訪れる恐怖演出が好きな人や、追いかけられたり逃げたりする場面に強い緊張感を求めるプレイヤーに特に向いていると感じた。ID照合や観察によってドッペルゲンガーを見極める過程では、判断を誤ることが“死”に直結するため、その一瞬の選択に手汗がにじむようなプレッシャーも味わえる。ホラーでありながらゲームとしての手応えや再挑戦の楽しさを求めている人にとっては、非常に満足度の高い体験になるだろう。一人でも十分に怖く、友だちと遊べば「撃つか、撃たないか」といった判断を共有する盛り上がりも生まれる作品だと感じた。

探測機で「人間の肉が欲しい。。」という考えがわかったら即粛清!!


一方で、本作は物語が大きく展開していくタイプのゲームというよりも、目の前で起こる出来事に対処し続ける“現場体験型”のホラー寄りの作品である。そのため、ストーリー性の発展や世界観の掘り下げを強く期待しているプレイヤーにとっては、やや好みが分かれる部分もあるかもしれない。

