「歴史の終わり」試遊レポ

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マシュマロ
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2
2025年12月18日
シミュレーション試遊

本作はプレイ前こそ『太閣立志伝』に近い作品だと感じていたが、実際に遊んでみると、その予想を大きく上回る複雑さと自由度を備えたゲームであることが分かった。

プレイヤーは一人の人物として世界に身を置き、歴史の流れの中で生き抜いていくという点で、『太閣立志伝』の系譜を感じさせる作品だ。

ゲーム序盤はキャラクターメイクから始まる。

能力ポイントは細かく数値を振り分けるのではなく、以下の3つのカテゴリーから重視したい方向性を選ぶ形式となっている。

  • 武力重視:統率力や戦闘能力に重点が置かれる
  • 内政重視:政治力や知性が高くなる
  • 人身重視:直感や魅力といった対人能力が強化される

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という3つのカテゴリーの中から、自分が重視したい方向性を選択できる仕組みになっている。

今回は初心者向けとされる「武力重視」を選択した。

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かつて繁栄したこの土地は、三大国は戦争を続け、人々の間には憎しみが広がり、世界は崩壊寸前

主人公は「最後の長命種」という存在で、これから100年の間に世界の崩壊を食い止めるという大きな使命を背負うことになる。

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ゲーム開始前はターン制の戦略ゲームを想像していたが、実際にはキーボードとマウスを同時に操作するRTS作品だった点は、良い意味で意外だった。

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序盤は「何をすればいいのか全く分からない」と戸惑う場面も多いが、探索の中で魔女の家を見つけ、仕官という一つの指針を示される。

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ただし、仕官するためには名声を500まで上げる必要がある。

名声を上げる手段として、まずはギルドでクエストを受注することになる。

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盗賊退治のクエスト

クエストは単純な討伐任務ではなく、マップ上に目的地が表示されることもない。そのため、酒場で人々に話を聞くなど、探偵のように情報を集めながら対象の居場所を突き止める必要がある。この過程が本作の特徴であり、世界に溶け込んで生きている感覚を強く味わえる。

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オープンワールド形式のため、探索中には国の情勢を伝えるニュースが流れ、道中では多くの人物と出会うことができる。

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また、他のキャラクターと親交を深めることで、今後のストーリー展開に影響を与える可能性もあり、人間関係の構築も重要な要素となっている。

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仕官先は神聖ルシュ帝国の「王朝派」と「貴族派」の二系統に分かれているが、今回は安定志向で王朝派への仕官を選択した。

「歴史の終わり」試遊レポ

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仕官後はマップが大きく広がり、農業開発や城壁修理といった内政要素も解放され、行動の幅が一気に広がる。ここから本作の本領が発揮される印象を受けた。

「歴史の終わり」試遊レポ

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仕官後は王からの命令も発生するため、それらを着実にこなしていくことが重要となる

また、時間の経過とともに「世界の崩壊度」が進行していくため、探索や任務に没頭する一方で、常に世界全体の状況を意識する必要がある点も特徴的だ。

「歴史の終わり」試遊レポ

バトル面については好みが分かれる部分もあるが、シミュレーションゲームやストラテジーゲームとして見れば、同ジャンルの中でも中〜上位に位置する完成度であることは間違いない。

高い自由度と没入感を併せ持ち、腰を据えてじっくり遊びたくなる一本だ。

そして、グラフィックは中世ヨーロッパの油絵を思わせる重厚な画風で、落ち着いた雰囲気と高い没入感を演出している。

まさに「神聖ルシュ帝国」の中で生きて歴史を実体験させてくれる作品である。