『紅の砂漠』ポスターにAI生成疑惑が浮上 公式が認め謝罪「開発用素材が誤って製品版に残っていた」
韓国のゲーム会社Pearl Abyssによるオープンワールドアクションアドベンチャー『紅の砂漠』は、発売初週から話題が絶えない。操作性や評価が賛否両論となる中、開発チームがゲーム内にAI生成素材を使用した疑いが浮上し、プレイヤーや海外メディアの間で広く議論を呼んでいる。こうした論争を受け、公式は本日(22日)、一部のAIテスト用素材が誤って製品版に含まれていたことを認める声明を発表した。
発売後まもなく、プレイヤーたちはSNS上でゲーム内のスクリーンショットを共有し始め、一部のアートやテクスチャに違和感があるとの指摘が相次いだ。中でも戦場を描いた一枚の絵では、構造が破綻した半人半馬のような生物が多数描かれており、人物と地形の境界も不自然に融合している様子が確認されたことから、AI生成コンテンツではないかとの疑念が広がった。
さらに、他の絵画でも同様の問題が確認されており、指の本数が不正確であったり、身体の比率が不自然であったり、理解しがたい構図が見られるといった指摘が相次いでいる。また、一部のプレイヤーは、ドイツ語・スペイン語・ブラジルポルトガル語の翻訳にもAIが使用された可能性があると疑っており、不自然な文法や代名詞の使い方が見受けられるとの声も上がっている。
コミュニティ内では、『紅の砂漠』がAIを使用して開発されたかどうかについて意見が分かれている。一部のプレイヤーは、単なるアート品質管理の問題やスタイルの問題に過ぎず、必ずしもAIとは関係ないと考えている。一方で、たとえ限定的な使用であっても、作品全体の品質や信頼性への印象に影響を与えると指摘する声もある。
その後、IGN、Kotaku、Rock Paper Shotgunなどのメディアが相次いで報道し、議論はさらに拡大。これを受けて『紅の砂漠』公式は本日、AI使用に関する問題について正式にコメントを発表した。
公式は次のように説明している。
「私たちは開発初期において、実験的な生成AIツールを用いて一部の2Dビジュアル素材を制作しました。これはゲーム全体のトーンや雰囲気を迅速に検証するための反復テストの一環でした。しかし、これらの素材はあくまで一時的なプレースホルダーとして位置付けられており、最終的にはアートおよび開発チームの審査を経て、品質基準と創作方針に適合した正式なコンテンツへと置き換える予定でした。」
その後の社内調査により、こうしたテスト素材の一部が「誤って最終版に残ってしまった」ことが確認され、公式はこれを認めて謝罪。「社内基準に反するものであり、全責任を負う」と強調した。
また、SteamなどのストアページにおいてAI使用の有無を明確に開示していなかった点についても、コミュニケーション不足であったと認めている。これらのツールは主に開発初期に使用されたものではあるが、「透明性を欠いたことの言い訳にはならない」とし、「今回の不備について深くお詫び申し上げる」と述べた。
現在、開発チームはゲーム内のすべての素材を対象に再チェックを進めており、影響を受けたコンテンツについては今後のアップデートパッチで順次修正・差し替えを行う予定だ。あわせて、情報開示と品質管理の体制を強化し、再発防止に努めるとしている。