「Pragmata」メディア向け試遊版体験レポート ハッキングとシューティングが交錯する、月面SFアドベンチャー
CAPCOMが開発したオリジナルSFアクションアドベンチャーの新作『プラグマタ(Pragmata)』は、4月17日にPS5、Xbox Series X|S、PC向けに先行発売され、Nintendo Switch 2版は4月24日に発売予定となっている。本作は近未来の月面研究基地を舞台に、宇宙飛行士「ヒュー」とロボットの少女「ディアナ」というコンビを操作し、基地を探索しながらシューティングとハッキング能力を組み合わせ、暴走した人工知能や機械の敵と戦い、月面施設で起きた異変の謎を徐々に解き明かしていく。
先日、公式によるメディア向け試遊イベントが開催され、ゲーム序盤の一部ステージが公開された。本作における2人のキャラクターによる連携戦闘、バトルシステム、拠点システムなどの設計が披露された。GNNも本試遊に招待され、実際に約2時間以上プレイを体験。以下では、今回の試遊で明らかになった主なゲームプレイ要素と体験のポイントを整理して紹介する。
月面基地を舞台にしたSFアドベンチャー
『プラグマタ(Pragmata)』は、近未来の月面研究基地を舞台とした完全新規のオリジナルIP作品である。主人公の中年宇宙飛行士「ヒュー」は、連絡が途絶えた施設の調査中に事故に遭い、仲間とはぐれて重傷を負ってしまう。
目を覚ました彼の前に現れたのは、外見が幼い少女のようなロボット「ディアナ」。こうして二人は、暴走したAIに支配された月面基地の中で行動を共にし、施設を探索しながら地球へ帰還する方法を探す旅に出ることになる。
現時点で公開されているストーリーにはまだ多くの謎が残されているが、試遊内容から判断すると、本作はヒューとディアナという不思議なコンビの掛け合いや関係性の変化に大きく焦点が当てられているようだ。
シューティングとハッキングを融合した戦闘システム
『プラグマタ(Pragmata)』の最大の特徴は、アクションシューティングとハッキング要素を融合させた、2人の主人公による連携プレイにある。プレイヤーは主にヒューを操作して戦闘を行い、さまざまな銃器を使って基地内の機械敵と対峙する。
一方でディアナは、敵のシステムへハッキングを行い、装甲を解除したり弱点を露出させたりと、戦闘を有利に進めるためのサポート役を担う。
戦闘時、ディアナはヒューの背中に乗った状態でハッキング操作を行う。ハッキングが開始されると、画面にはロック解除用のインターフェースが表示され、プレイヤーは敵からの攻撃が続く中で操作を完了させる必要がある。解析に成功すると敵の装甲が解除され、ヒューの攻撃が初めて有効なダメージを与えられるようになる。
ハッキング中も敵は絶えず攻撃を仕掛けてくるため、プレイヤーは回避・射撃・ハッキング操作の間で素早く意識を切り替える必要がある。この設計により、戦闘は非常に忙しいテンポとなる一方で、従来のシューティングゲームとは異なる新鮮さと緊張感を生み出している。
試遊版の新要素:「シェルター」
これまで公開されていた試遊内容と比べて、今回のメディア向け試遊版で特に注目すべき新要素は、拠点システムである「シェルター」だ。
プレイヤーはマップを探索する中で、各所に設置されたシェルターへの通路を発見でき、一度解放すればいつでもこの拠点へ戻って装備や準備を整えることが可能になる。シェルターはAIロボット「アカン」によって管理されており、ここではキャラクターの能力強化や武器・装備のアップグレード、さらには装備構成の調整などを行うことができる。
そのコンセプトは『モンスターハンター』シリーズの集会所に近く、冒険を進める上での主要な拠点として機能する。
シェルターはファストトラベル機能も兼ね備えている。拠点内の列車システムを利用することで、解放済みのエリアへ直接移動が可能となる。また、探索中に収集した各種資源は拠点へ持ち帰り、装備やキャラクター能力の強化に使用できる。
キャラクター成長と収集システム
キャラクター成長の面では、今回のメディア試遊版で一部の強化システムが初めて公開された。プレイヤーはシェルター内の各種機能を通じて、キャラクター能力や補助装置を強化することができる。
「ファームウェアアップデート」は主にキャラクターの基礎性能を向上させるもので、ヒューの最大体力や防御力、武器の攻撃力を強化できるほか、ディアナのハッキングによるダメージも向上させることが可能だ。もう一つの機能である「デバイスプリンター」では、さまざまな外部補助能力の購入および強化が行える。例えば「リペアボックス」使用時の回復量を増加させたり、宇宙服のブースター使用回数を増やしたりといった効果がある。
強化に必要な素材「アップグレードモジュール」は、探索によって各ステージで入手可能となっている。さらに能力を新たな段階へ引き上げるには、より希少な素材である「ピュア・ルナ鉱」が必要となる。
さらに本作には「アカンコイン」と呼ばれる収集要素も存在する。これを使ってアカンとビンゴ形式のミニゲームをプレイすることができ、敵のデータや3Dモデルなどを解放可能だ。設定資料の収集を楽しみたいプレイヤーにとっては、探索のモチベーションを高める要素となっている。
地球の遺物と拠点でのインタラクション
シェルター内には、もう一つ興味深い要素が用意されている。プレイヤーは探索の過程でさまざまな「地球の遺物」データを入手し、それらを拠点内でプリントして配置することができる。
テレビや地球儀、さらには滑り台までシェルターに設置可能で、ディアナが拠点内でそれらと触れ合いながら遊ぶ様子を見ることができる。小さなロボットである彼女がシェルターの中を自由に動き回る姿は、どこか無機質だった月面基地に、やわらかな温もりと癒やしの雰囲気を添えてくれる。
まるで父娘のようなコンビのやり取り
今回の試遊で特に印象に残ったもう一つのポイントは、ヒューとディアナの掛け合いだ。
ディアナはあらゆる物事に強い好奇心を持ち、次々と質問を投げかけたり、時にはトラブルを引き起こしたりする。一方のヒューは、どこか呆れ気味ながらもそれに応じることが多く、まさに手のかかる娘を見守る父親のような関係性が描かれている。
ゲーム内では緊張感のあるシーンも多いが、こうしたやり取りがあることで、冒険全体にどこか肩の力を抜いて楽しめる、柔らかい雰囲気が生まれている。
新たな敵と戦術の変化
今回の試遊では戦闘の比重が比較的高く、新たな戦闘要素もいくつか体験することができた。例えば、使い切りタイプの特殊アイテム「ハッキングチップ」を複数装備でき、ディアナが敵をハッキングする際にこれらを連結することで、「ハッキング効果を周囲の敵へ拡散する」「防御破壊の持続時間や効果を強化する」といった追加効果を発動できる。
また、本作では環境を活用した戦術的な要素も取り入れられている。特定のエリアには大ダメージを与えるギミックが配置されており、新武器「デコイジェネレーター」を使って敵を任意の位置へ誘導し、地形装置を利用して一気に撃破することが可能だ。これらのギミックを上手く活用すれば、戦闘をより有利に進めることができる。
敵の面でも、本試遊版ではより脅威度の高い中型ユニットが登場した。一部の敵は妨害装置を展開し、背部や頭部に広範囲を覆う赤いシールド付きのアンテナを展開する。この装置が稼働している間は、ディアナのハッキング能力が妨害され、完全なハッキングパネルを確認できなくなるため、まずはヒューの射撃でこの赤いシールドアンテナを破壊する必要がある。
実際に試してみたところ、妨害装置を完全に破壊しなくても無理に接続すること自体は可能だったが、その場合は赤いエリアに触れてはいけない。触れてしまうとディアナが弾き飛ばされ、一定時間ハッキングが行えなくなる。このような設計により、単に弱点を突くだけでなく、敵の構造を観察しながら戦術を組み立てる必要があり、戦闘の戦略性が一層高まっている。
まとめ
全体的なプレイ体験として、『プラグマタ(Pragmata)』はテンポが非常に軽快で、戦闘難易度も適度で比較的遊びやすいバランスに仕上がっている。コアとなるゲームプレイはあくまでシューティングだが、ハッキング要素が加わることで、各戦闘では操作と判断を同時に求められ、従来のシューティングとは異なる独自のリズムが生まれている。
一方で、本作の雰囲気は多くのSFシューティング作品のように過度に残酷だったり重苦しかったりするものではなく、むしろどこか軽やかな冒険感が漂っている。特にディアナの活発で少しわがままな性格や、ヒューとのコミカルな掛け合いが、月面での旅に楽しさと親しみやすさを加えている。
現時点で公開されている試遊版の内容を見る限り、『プラグマタ(Pragmata)』はゲームプレイ面で独自性の高い設計を持つだけでなく、魅力的なSFアドベンチャーの雰囲気づくりにも成功していると言える。物語の全貌やさらなるシステム要素については、正式版の発売後に明らかになるのを待ちたいところだ。
商品情報
ゲームタイトル:Pragmata
ジャンル:アクションアドベンチャー
対応プラットフォーム:PlayStation 5 / Nintendo Switch 2 / Xbox Series X|S / PC(Steam)
発売日:
・PS5 / Xbox Series X|S / Steam版:2026年4月17日
・Switch 2版:2026年4月24日
対応言語:日本語ほか全14言語
プレイ人数:1人
CEROレーティング:C(15歳以上対象)
開発:CAPCOM
販売:CAPCOM
公式サイト: