Ubisoft、2026年に大規模再編で最大2000人超の開発者削減か
経営陣のコスト削減方針に労組が反発、「CEO辞任」要求
Ubisoftが2026年初頭から本格化させている大規模な企業再編により、全世界のスタジオで2000人以上の開発者が影響を受ける可能性がある。同社は「10億ドル級IP」に経営資源を集中させるため、複数の「クリエイティブユニット」体制へ移行中だが、その過程でさらなる人員削減が計画されている。
CEOのイヴ・ギヨモ(Yves Guillemot)氏は米メディア『Variety』に対し、「2億ユーロのコスト削減」の一環として、今後もレイオフを実施する意向を明言。「自発的退職プログラムや組織スリム化を通じて、より規律ある人材管理を進める」と述べた。
彼はまた、今後の採用を厳格にコントロールし、「過去のような過剰投資とプロジェクト乱立を繰り返さない」ことが長期的な復活の鍵だと強調。加えて、
- 不採算プロジェクトの中断・縮小
- 開発プロセスの効率化
- 共通ツールの活用強化
といった施策も並行して推進するという。
■ コロナ後の誤算が背景に
この再編の背景には、パンデミック後の需要予測の誤りがある。
Ubisoftは当時、「市場は拡大し続ける」と判断し、多数のタイトルを高品質・高コストで同時進行させた。しかし実際の需要は鈍化し、投資対効果は芳しくなかった。
結果、『アサシン クリード』シリーズを手がけるUbisoft Parisではすでに200人規模の削減が提案されており、今後はモントリオール、トロント、バルセロナなど主要スタジオにも波及するとみられる。
■ 労組がCEO辞任要求
こうした動きに対し、Ubisoft内の労働組合は強く反発。「開発者の士気は地に落ちており、経営陣の無策が問題の根源だ」として、ギヨモCEOの即時辞任を求める声が上がっている。
Ubisoftの再建戦略はすでに始まっているが、その先に待つのは「持続可能な創造性」か、それとも「さらなる混乱」か——今後の数四半期が正念場となる。