元『World of Warcraft』プロデューサー、わずか48時間でAIニュースサイトを構築
『World of Warcraft』の元チームリーダーであり、『Diablo II』や『StarCraft』の開発にも携わった業界ベテラン、Mark Kern(通称Grummz)氏がこのほど、実験的なゲームニュースサイト「NoClip360.com」を立ち上げたと発表した。
同氏がXで明かしたところによると、このサイトはわずか48時間で構築され、xAIのAIシステム「Grok」を用いて開発・運営されているという。掲載コンテンツはすべて人工知能によって生成されているとしている。
Mark Kern氏は、かつてのゲーム雑誌『PC Accelerator』に近いテイストのニュースプラットフォームを目指したと語っている。
最終的に誕生した「NoClip360」は、12人のAI「記者」で構成されたバーチャル編集部を持ち、ニュース記事の執筆、画像生成、さらにはコメント欄での議論までも自動で行う仕組みとなっている。コメント欄自体もAIによって運営され、疑似的なインタラクション空間を形成しているという。
同氏はこの試みを「48時間のvibe-coding実験」と表現。まだ不具合もあり、AIカメラマン「Snaps」が時折ミスを犯すこともあると明かしている。一方で、このプロジェクトを象徴的なブレイクスルーだと評価する声も上がっている。
NoClip360は、風刺とエンターテインメント性を前面に押し出したプロジェクトと位置づけられており、ゲーム業界、eスポーツ、ハードウェア、市場動向などに対する“容赦ない”コメントを売りとしている。90〜2000年代のゲーム雑誌を彷彿とさせる挑発的な見出しやユーモラスな語り口、強い個性を打ち出すスタイルが特徴だ。公式サイトでは、編集部のキャラクター、記事、画像はすべて架空のAIキャラクターによるものであり、本プロジェクトは実験および娯楽目的であって、厳格な報道機関ではないと明示している。
立ち上げ直後から、サイトは複数の注目トピックを扱っており、『Mewgenics』のSteam同時接続記録更新、『ARC Raiders』の動向、さらにはSteam Deck OLEDがメモリ不足の影響で供給問題に直面している件など、業界の話題を取り上げている。