Highguard元アート担当がTGAを振り返る 報道の誤情報で「発売前に死刑宣告された」
2025年のThe Game Awards(TGA)授賞式のラストで大々的に発表された、Wildlight Entertainment開発のヒーローシューター『Highguard』が、昨日(12日)にレイオフを実施したことが明らかになった。影響を受けたアート担当の一人、Josh Sobel氏はSNSに長文を投稿し、本作の開発過程や、昨年のTGAでの華々しいお披露目以降に起きた急激な状況の変化を振り返った。
Josh氏によると、『Highguard』は最初の社内テスト段階では非常に好意的なフィードバックを得ており、否定的な意見も建設的な提案が中心だったという。そのためチームは発売後の成果に強い自信を抱いており、中には「ミレニアル世代の財務的ジンクスを打ち破りたい」と期待を寄せる開発者もいた。しかし、最初のトレーラー公開後に状況は一変する。
当時、一部メディアが「WildlightがTGAのトリ枠を得るために数百万ドルを支払った」と誤って報じた。Josh氏は、この報道によって『Highguard』が瞬く間に嘲笑の対象となり、「発売前から死刑宣告を受けたも同然だった」と語っている。さらに、本作は一部コンテンツクリエイターの話題作りの材料となり、「『CONCORD』2.0」といったレッテルまで貼られた。
また、リリース直後にSteam上で数千件の否定的レビューが投稿されたことにも言及。その多くが短時間プレイのユーザーによるものだったとしつつも、それが失敗の唯一の要因ではないとしながらも、重要な要素の一つだったとの見解を示した。
Josh氏はさらに、『CONCORD』『Highguard』『2XKO』といった期待通りの成果を出せなかったタイトルが話題になるたび、「開発側が責任をプレイヤーに押し付けている」といった批判が起きがちだと指摘。一方で、商業作品の成否を左右するのは最終的にプレイヤーの反応であるとも述べた。
「私たちの失敗が単に“プレイヤー文化”のせいだと言いたいわけではないし、ネガティブな議論がなければ大成功していたとも思っていない。しかし、プレイヤーの反応は確かに重要な要素だった。商業製品はすべて消費者の手に委ねられている。そして多くの人々がWildlightを攻撃することにエネルギーを費やし、それは結果的に成功してしまった」と語っている。
発売までの道のりは決して順調ではなかったが、Josh氏はチームが情熱あふれるインディー開発者集団であり、AIや大企業の管理体制に頼らず、純粋に“面白いゲーム”を作ることに専念してきたと強調。本作とWildlightがここまでの状況に追い込まれるべきではなかったし、少なくとも一部プレイヤーの嘲笑の対象になるべきではなかったと述べた。
最後にJosh氏は、『Highguard』の開発に関わったことを後悔していないと明言。チームに残るメンバーが、支えてくれるファンやクリエイターとともに前進し続けることを願うとし、自身も本作の未来を今なお信じていると締めくくった。