中国DRAMメーカーが価格を3分の2引き下げ CXMT製DDR4メモリの衝撃的な価格設定が市場を揺るがす
世界的にメモリやPCパーツの価格が上昇を続ける中、中国のメモリメーカーであるChangXin Memory Technologies(CXMT)がこのほど異例とも言える価格調整を実施し、市場の注目を集めている。
関係者によると、ChangXin Memory Technologies(CXMT)は、DDR4-3200 ECC 32GBメモリモジュールを138米ドルに設定したという。この価格は、現在の国際市場における主流価格(約300~400米ドル)の約3分の1にあたり、報道では「突破的な価格設定」と評されている。
この情報が伝わると市場は即座に反応し、メモリ関連企業の株価が下落。WinbondやNanya Technologyの株価は大きく値を下げ、Phisonをはじめとするサプライチェーン企業にも影響が及んだ。一部の市場関係者は、AI需要による価格上昇が見込まれていたメモリ業界が、再び激しい価格競争局面に入る可能性があるとみている。
価格戦略に合わせ、CXMTは生産能力の拡張も加速させる計画だ。上海に新工場を建設する方針で、その規模は合肥にある本社拠点を大きく上回る見通しとされる。新工場の設備導入は2026年下半期に開始され、2027年の本格稼働を予定。生産ラインはサーバー向け、PC向け、車載電子機器向けメモリ製品に注力する。
一方、別の中国メモリメーカーであるYangtze Memory Technologies(YMTC)も、同時期に生産体制の見直しを進めている。武漢にある第3期工場について、2026年下半期にも設計上の生産能力へ前倒しで到達させ、その約半分をDRAM製造に振り向ける計画で、複数のメモリ製品ラインを並行して展開するという。
業界関係者の間では、世界的に供給が依然として逼迫する状況に加え、国内産業政策の後押しもあることから、中国のメモリメーカーが代替供給源を求める新規顧客を引き付ける可能性があるとの見方が出ている。