エジプト、児童の安全と価値観への影響を懸念し『Roblox』を遮断 各国で相次ぐ規制、運営側は協議を模索

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いずみ
2026年2月9日
ニュース

エジプト当局はこのほど、オンラインゲームプラットフォーム『Roblox』の遮断を正式に命じた。世界的に高い人気を誇る同プラットフォームだが、安全性を巡る懸念は以前から指摘されており、2024年9月時点での1日あたりのアクティブユーザー数は1億人を突破している。運営側は子どもに適した環境であることを証明しようと取り組んでいるものの、各国で相次ぐ禁止措置により、その道のりは厳しさを増している。

ゲームメディア『Game Rant』の報道によると、エジプトの上院議員ワラー・ヘルマス・ラドワンディド氏は以前から、児童の安全や価値観への悪影響を懸念し、同プラットフォームに対する規制強化を公に訴えてきた。特に、未成年の利用者が見知らぬ相手と直接コミュニケーションを取れる点が問題視されている。Robloxは近年、年齢層の異なるユーザー間の通信制限や、自撮り動画による年齢確認機能の導入など対策を強化してきたが、エジプト政府の判断を覆すには至らなかった。

今回の遮断措置を受け、Robloxは声明を発表し、自社の安全対策は「多くの他プラットフォームを上回る水準」にあると主張した。現在はエジプト当局と積極的に連絡を取り、政府側の懸念を解消してサービス再開を目指しているという。また、これまで複数国の規制当局や政府関係者と協力し、「各国の文化的価値観に配慮したローカライズ機能」を構築してきたとも強調している。ただし、エジプト政府が協議に応じるかどうかは現時点では不透明だ。

2025年だけでも、アルジェリア、イラク、パレスチナ、カタール、ロシアが相次いでRobloxを禁止しており、北朝鮮やトルコではそれ以前から利用が制限されている。一方で、過去にはヨルダンやクウェートで禁止措置が撤回された例もあり、エジプトの遮断についても今後状況が変わる可能性は残されている。