ソニーが新型コントローラーの特許を出願――前面フルタッチスクリーン採用、ボタン配置の自由カスタマイズに対応

|
なかさと
2026年2月5日
ハードウェア

ソニーはこれまでも、PlayStation向けコントローラーにさまざまな新技術を取り入れてきた。PS3世代では6軸センサー、PS4ではタッチパッド、PS5ではアダプティブトリガーを導入するなど、常に操作体験の進化を模索している。

そして最近、新たに出願された特許の内容が確認され、“フルタッチ操作”という次世代コンセプトを検討している可能性が浮上した。Google Patentsで公開されている資料によると、この構想ではコントローラー正面のアナログスティックや物理ボタンを廃し、左右2枚の大型タッチスクリーンで置き換える設計を採用。一般的なタッチパッド方式ではなく、全面ディスプレイ化する点が特徴となっている。

タッチスクリーンの特性を活かし、十字キーの位置を上下に変更したり、仮想スティックの配置を好みに合わせて調整したりと、ボタンレイアウトは自由にカスタマイズ可能。ゲームによって使用頻度の低いボタンを非表示にしたり、重要な操作を拡大表示することも想定されており、プレイヤーごとに最適化された入力環境の実現を目指しているようだ。

2

もっとも“フルタッチ式”である以上、誤操作や操作感の不足が課題となる。そこでソニーは特許内で、リニア振動モーターによる疑似クリックフィードバックを採用し、さらに圧力センサーや温度検知によって「指を置いているだけ」なのか「実際に押している」のかを判別する仕組みを提案。理論上はこれにより、アナログスティックの押し込み操作(L3/R3相当)も再現できるとしている。

全体コンセプトとしては、スマートフォンのディスプレイをコントローラーに組み込み、ハードとソフトの両面からタッチ操作の弱点を補完するような設計に近い。ただし、特許はあくまで研究開発段階のアイデアを保護する目的で出願されるケースも多く、競合による先行商品化を防ぐ意味合いが強い。実際に製品化されるかどうかは、現時点では不透明だ。