リストラとスタジオ閉鎖で不満噴出──Ubisoft労組がCEOのイヴ・ギルモ氏の退任を公式要求

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いずみ
2026年2月4日
ニュース

Ubisoftの社内危機が深刻化している。相次ぐ人員削減、ゲームプロジェクトの中止、スタジオ閉鎖を受け、従業員の不満が表面化。こうした中、Ubisoftの労働組合メンバーは、CEOのイヴ・ギルモ氏に対し公開の場で辞任を要求し、「同氏の指導体制の下では、経営陣はもはや従業員の信頼を取り戻すことができない」と強く訴えている。

フランスの労組組織Solidaires Informatiqueに所属し、Ubisoftパリ拠点で勤務するMarc Rutschlé氏とChakib Mataoui氏は、米メディアGame Developerの取材に対し、社員の多くが経営陣に対して「裏切られた」と感じていると語った。

報道によれば、Ubisoftの社内コミュニケーションプラットフォームから流出した複数のスクリーンショットでは、会社の現状に対する極度の失望が共有されているという。背景として、同社は最近「オフィス復帰(RTO)」を強制的に推進すると同時に、新たなコスト削減策を実施。今後数年間で約2億ユーロの経費削減を目標に掲げている。

こうした内部メッセージの中では、CEOのイヴ・ギルモ氏の名前が繰り返し名指しで批判されている。Rutschlé氏とMataoui氏は、「すべての問題がCEO一人に起因するわけではない」と前置きしつつも、会社の最高責任者である以上、現状に対する最終的な責任は免れないと強調した。

「結局のところ、これは彼の会社だ」とRutschlé氏は語っている。

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労組側によると、Ubisoftは2020年以降、長期的な混乱状態に陥っているという。当時、社内で不適切行為を黙認する企業文化が問題視され、CEOのイヴ・ギルモ氏自身も関連する批判の渦中に置かれた。Marc Rutschlé氏は「私はこの人物にもう何の期待もしていない。社員の反感は、彼が去らなければ信頼を再構築できないレベルに達している」と厳しく語っている。

一方、Chakib Mataoui氏は、最近設立され、テンセント関連子会社の支援を受ける新スタジオVantage Studioに言及。同スタジオの責任者がCEOの息子であるCharlie Guillemot氏である点を挙げ、社内に縁故主義の懸念があると指摘した。さらに、多様性に欠ける経営体制は創造性を損ない、Ubisoftから新しいアイデアが生まれにくくなる恐れがあるとも警鐘を鳴らしている。

両氏の見解を総合すると、社員の間では経営トップの刷新が必要だという認識が広がっているという。報道ではまた、Ubisoftが最近、在籍13年の社員を「最新方針を公に批判した」ことを理由に解雇したとも伝えられており、こうした対応が社内の緊張をさらに高めているとされる。