『マリオカート』シリーズの生みの親・紺野秀樹氏が任天堂退社
39年間の開発者人生に幕、ハード・ソフト両面で多大な貢献
任天堂のベテラン開発者・紺野秀樹氏が、2025年7月に同社を退職していたことが明らかになった。在籍期間は実に39年。この動きは当初、海外フォーラム「Famiboards」のユーザーによって指摘され、その後、紺野氏本人のFacebookでのプロフィール更新から裏付けられた。ただし、退社時点では本人および任天堂双方から正式な発表は行われていない。
1986年に任天堂に入社した紺野氏は、初期には『ドキドキパニック』『スーパーマリオブラザーズ2(米版)』『スーパーマリオブラザーズ3』でレベルデザインを担当。その後、『スーパーマリオワールド』の開発にも参加し、『ルイージマンション』シリーズのディレクターも務めた。
特に知られるのは『マリオカート』シリーズへの関与だ。初代『スーパーマリオカート』および『マリオカート64』をディレクションし、その後は『マリオカートDS』『マリオカートWii』『マリオカート7』『マリオカート8』『マリオカート8 デラックス』、さらにはスマホアプリ『マリオカートツアー』まで、長年にわたりプロデューサーとしてシリーズを牽引してきた。
ハード面でも貢献があり、ニンテンドー3DSの「すれちがい通信(StreetPass)」や「スポットパス(SpotPass)」といったシステム機能の開発にも携わっている。
任天堂の“黄金世代”が続々と退場
紺野氏の退社に続き、もう一人の開発元老・田邊賢輔氏も最近、任天堂を離れたことが確認されている。田邊氏にとって『メトロイドプライム4:Beyond』が任天堂での最後の作品となる見込みだ。
これらの動きは、ファミコン・スーパーファミコン時代に活躍した任天堂の第一世代開発陣が、続々と現場を去っていることを示している。現在、宮本茂(72歳)、坂本賀勇、手塚卓志、近藤浩治、青沼英二ら多くのコアスタッフが60歳以上となっており、次世代へのバトンタッチが進んでいる状況だ。