UE5採用の地下採掘シム『InfinityMine』がSteam早期アクセス開始 命懸けで高額鉱石を掘り、100日以内の借金返済に挑む

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いずみ
2026年1月23日
シミュレーションアドベンチャー

「地下にモンスターがいなければ、採掘は楽になるのか?」――答えは明確にノーだ。日本のインディー開発者HayaseWorksがUE5で開発する採掘系ローグライト新作『InfinityMine』が、3月にSteam早期アクセスで配信予定となっている。本作で鉱夫を極限へ追い込むのは怪物ではなく、「借金」と「市場価格」だ。

『InfinityMine』はその名の通り、“無限採掘”をテーマにした作品で、戦闘要素は一切なし。純粋に掘ることだけにフォーカスしたゲームデザインが特徴となっている。プレイヤーは敵の存在しない地下世界に放り込まれ、常にプレッシャーにさらされながら、破産までのカウントダウンと向き合う生活を送ることになる。

『InfinityMine』の舞台は、太古の地下迷宮。そこには怪物も戦闘もなく、他者に邪魔されることもない。プレイヤーの唯一の立場は、莫大な借金を背負った一人の鉱夫だ。手にしているのはボロボロのツルハシ一本。ひたすら地下へ掘り進み、銅鉱石や鉄鉱石などの資源を採掘し、売却や加工を重ねて生計を立てていく。

ゲームの最終目標は非常に明確で、「100日間生き延び、すべての借金を返済すること」。しかし、地下迷宮は深く潜るほど過酷さを増していく。深層にはダイヤモンドやプラチナ、さらには原子力に不可欠なウランといった高価で希少な鉱物が眠っている一方、環境は劣悪で酸素も薄く、ほんの小さなミスが命取りになりかねない。高リスク・高リターンの選択を迫られる極限の採掘生活が、本作の緊張感を生み出している。

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本作は一人称視点を採用しており、地下迷宮は破壊可能なボクセル構造で構成され、地形はプロシージャル生成によって毎回変化する。プレイするたびに異なる地形が生成され、上層・中層・下層へと進むにつれて、環境規模や資源の分布も大きく様変わりしていく。

ゲームの進行に応じて、プレイヤーは10種類以上の鉱石を素材に、より高性能なツルハシをクラフト可能。ツールを段階的に強化することで、これまで掘削できなかった地層にも手が届くようになる。さらに、古代遺物を発見・利用することで身体能力を強化でき、採掘効率を大幅に向上させることも可能だ。

こうした成長要素が組み合わさることで、『InfinityMine』は、単なる採掘作業にとどまらない戦略性と中毒性の高いゲーム体験を生み出している。

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本作最大の醍醐味は、「もう少しだけ掘るべきか?」という心理的な駆け引きにある。プレイヤーのバックパックには重量制限があり、目に入った鉱石をすべて持ち帰ることはできない。さらに厳しいのは、地下で倒れてしまうと所持していた資源がすべて失われてしまう点だ。

そのためプレイヤーは常に葛藤を強いられる。高額鉱石を狙って、もう一層深く掘り進むか。それとも、今ある成果で満足し、安全に地上へ戻るか。欲をかけばすべてを失うリスクが高まり、かといって慎重になりすぎれば、返済期限という重圧に押し潰されてしまう。

『InfinityMine』は、この絶妙な判断の連続こそが、プレイヤーを引き込む最大の魅力となっている。

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ゲーム内には動的な経済システムが組み込まれており、鉱石の価格は時間の経過とともに常に変動する。今日まで高値だった鉱物が、翌日にはほとんど価値を失っていることも珍しくない。

プレイヤーは、相場が安いタイミングで泣く泣く売却して一息つくか、鉱石を倉庫に保管して価格の回復を待つか、あるいはツルハシや古代のアーティファクトの強化に使い、長期的な収益力を高めるかを選択することになる。

ただし忘れてはならないのは、借金には期限があり、市場は決してプレイヤーが準備を整えるまで待ってはくれないという現実だ。

『InfinityMine』は、この冷酷な市場と時間制限の中で下す判断そのものが、ゲーム体験の緊張感を支えている。

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開発者によると、プレイヤーが能力を一定段階まで強化すると、ツルハシが「触れた瞬間に岩を粉砕する」ような、圧倒的な爽快感を味わえるようになるという。岩石を砕く際の効果音や手応えについても、制作段階から特にこだわって調整されているポイントだ。

また、開発者のHayaseは、本作の設計の核心は経済バランスと資源管理にあると語っている。「借金のプレッシャー×市場価格の変動」という難易度調整は、個人開発では完璧に仕上げるのが難しい要素であるため、早期アクセスという形を選択し、プレイヤーからのフィードバックを通じてゲームのテンポや操作感を共に磨き上げ、より魅力的な作品にしていきたいとしている。

『InfinityMine』は、3月にSteam早期アクセスとして配信予定。アーリーアクセス版では、100日間の生存目標と借金返済エンディングを収録し、上層/中層/下層の地下迷宮を探索可能となっている。10種類以上の鉱石や物理演算によるインタラクション、初期段階のツール制作・強化システムに加え、動的な市場とショップ機能も実装される。

正式版では、天候や経済イベントの追加、NPCによるクエストやストーリー、新たなツールやアーティファクトの実装、さらに全体的なバランス調整とパフォーマンス最適化が予定されている。

採掘と資源管理に没頭できる、ひと味違ったサバイバル体験に興味のあるプレイヤーには、注目しておきたい一本だ。