一人と一匹が紡ぐ終末の絆アドベンチャー 『ポケットモンスター』開発チームの新作『輪廻の獣』が今夏発売予定

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いずみ
2026年1月23日
アクション

『ポケットモンスター』シリーズで知られる日本のゲーム開発会社Game Freakは、1月23日未明に配信されたライブ番組「Developer_Direct ’26」にて、新作アクションRPG『輪廻の獣』の初となる詳細解説を公開した。

放送では、本作の物語設定をはじめ、戦闘システム、世界観、そして登場キャラクター同士の関係性などについて、開発チーム自らが深掘りして紹介している。

『輪廻の獣』の物語は、西暦4026年という遥か未来を舞台に描かれる。終末的な大災厄を経て腐敗に飲み込まれた日本は、怪物が徘徊する荒廃の地と化していた。

人類最後の希望を託されるのは、「感染者」の呪いを背負った放浪者の少女エマと、彼女に寄り添う忠実な犬の相棒クゥ。予測不能で刻々と姿を変える世界を生き抜く旅の中では、荒野に突如として危険な森が現れることもある。

未知の領域へと踏み込んでいくにつれ、エマとクゥの絆は次第に強まり、それに呼応するかのように、秘められた力も目覚めていく。終末世界での生存と絆を描く物語が、本作の大きな軸となっている。

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物語の主人公であるエマとクゥは、東方のある土地で出会う。エマは生まれつき「穢れ」と呼ばれる重い病を患っており、その代償として植物を操る力を得ている。しかし彼女は記憶と感情を失い、周囲から恐れられ、排斥されながら完全に孤立した生活を送ってきた。

一方のクゥは、「腐蝕体」と呼ばれる存在で、世界に深刻な脅威をもたらす生物だ。エマは「封印者」という重い使命を背負っており、禍獣を狩り、その病巣である枯死の力を自らの体内に取り込まなければならない。

本来であれば相容れないはずの存在であるエマとクゥだが、二人が出会った瞬間から運命の歯車は動き始める。やがて旅は遥か西方へと向かい、すべての穢れの根源である「輪廻の獣」と対峙することになる。

この世界では、枯死病の影響によって環境が急激に変異し、大地は異常に繁茂した森林へと姿を変える。これらの「穢れの森」は、「主」と呼ばれる巨大な禍獣によって生み出されたものだ。エマとクゥは、腐蝕体がはびこる森を切り拓き、元凶である「主」を打ち倒していく必要がある。

最終的に輪廻の獣を討つためには、「主」の持つ莫大な力を吸収し、エマとクゥそれぞれが新たな能力を獲得していかなければならない。終末世界を巡る二人の戦いと成長が、本作の核心となっている。

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輪廻の獣では、エマとクゥの二人がそれぞれ重い秘密を抱えている。物語の中で出会う協力者たちもまた、自身の重大な秘密に縛られた存在であり、そうした謎がエマとクゥの旅路と交錯することで、物語は多層的な深みと彩りを帯びていく。

本作は「一人と一匹で挑むアクションRPG」と位置づけられている。ゲームプレイは二つのスタイルを融合した構成で、主人公のエマはテンポの速い刀によるアクションバトルを担当。一方、相棒のクゥは、コマンド選択式RPGに近いシステムを通じて強力なスキルを発動し、エマを支援する役割を担う。

プレイヤーは単純な反射神経だけに頼って生き延びる必要はない。エマで敵の攻撃を「パリィ」することでポイントを獲得し、そのポイントを消費してクゥの能力を発動できる仕組みだ。戦闘中はいつでもクゥのコマンドメニューを開くことができ、多様な状況に対応可能なスキルを選択できる。

コマンド選択中は戦闘の進行がスローダウンするため、プレイヤーは一息ついて戦況を見極め、反撃の戦略を練る余裕が生まれる。開発チームは、極度の緊張下で瞬間的な反応のみを要求するのではなく、「立ち止まって考える時間」とコマンドRPG的な戦術思考が生きる戦闘のリズムを重視して設計したと語っている。

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さらに本作には、3段階の難易度設定が用意されている。標準的な「ノーマル)」に加え、歯ごたえのある「ハード」、そして物語体験を重視した「ストーリ」が選択可能だ。ストーリーモードでは、パリィの判定時間がより緩和され、敵から受けるダメージも軽減されるため、物語に集中しやすい設計となっている。

戦闘の奥深さを高める要素として、「霊秘石」と呼ばれる装備アイテムも登場する。魂石は、戦闘中のプレイヤーの行動に応じてさまざまな効果を発揮する仕組みだ。また、探索を通じてエマ用の新たな刀や、クゥ用の「チャーム」を入手することもでき、それぞれが固有の特化ボーナスを持っている。

これらの要素を組み合わせることで、プレイヤーは自分好みのビルドを構築し、唯一無二の戦闘スタイルを自由にカスタマイズできるようになっている。

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『輪廻の獣』は、2026年夏にXbox Series X|S、Xbox on PC、Xbox Cloud、Steam、PS5、Game Pass Ultimate向けに発売予定。Xbox Play Anywhereに対応するほか、携帯機向けの最適化も施される。