Ubisoftが大規模再編を実施 『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』など6タイトルが中止、7プロジェクトが延期、2スタジオが閉鎖へ
Ubisoftは本日(22日)、大規模な組織再編を実施することを発表した。社内のクリエイティブ部門を5つのユニットに再編する方針で、この構造改革により多数のゲームプロジェクトが影響を受けることとなった。
今回の決定により、『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』リメイクを含む6本のゲームが開発中止、7本のプロジェクトが延期、さらに2つのスタジオが閉鎖される。中止された6タイトルのうち、1本はモバイル向け作品、残る4本は未発表タイトルで、そのうち3本はオリジナルIPだったとされる。いずれも品質が期待水準に達しなかったことが中止理由と説明されている。
延期された7本のタイトルについても同様に品質面が理由とされており、具体的な作品名は明かされていない。ただし、当初は今年4月発売予定だった1タイトルが、2027年4月以前へ延期されたことが確認されている。
閉鎖されるスタジオは、以前から噂されていたハリファックススタジオとストックホルムスタジオで、前者は『アサシン クリード』のモバイル作品を手がけていた拠点である。Ubisoftは今後も資産売却の可能性を否定しておらず、現時点では影響を受ける従業員数は明らかにされていない。
Ubisoftは、2024年12月から2025年1月にかけて全プロダクト計画を包括的に見直した結果、今回の戦略的判断に至ったとしている。狙いは製品ポートフォリオとリソース配分を再構築し、オープンワールドゲーム分野で再び高い品質基準を確立するとともに、サービス型ゲーム体験を中核として強化する点にある。
再編後の5部門と担当領域は以下の通りである。
クリエイティブ・ハウス1(Vantage Studios):既存の大規模フランチャイズの拡大に注力し、年間10億ユーロ規模のブランドへの成長を目指す。(主要ブランド:『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』)
クリエイティブ・ハウス2:競争型および協力型のシューター体験に特化。(主要ブランド:『ディビジョン』『ゴーストリコン』『スプリンターセル』)
クリエイティブ・ハウス3:ライブサービス体験の運営。(主要ブランド:『フォーオナー』『ザ クルー』『ライダーズ リパブリック』『ブロウルハラ』『スカル アンド ボーンズ』)
クリエイティブ・ハウス4:没入型のファンタジー世界と物語主導のユニバースに特化。(主要ブランド:『Anno』『マイト&マジック』『レイマン』『プリンス オブ ペルシャ』『ビヨンド グッド アンド イービル』)
クリエイティブ・ハウス5:カジュアルゲームおよびファミリー向けゲーム市場。(主要ブランド:『ジャストダンス』『Idle Miner Tycoon』『Ketchapp』『ハングリーシャーク』『Invincible: Guarding the Globe』『UNO』『ハズブロ』関連タイトル)
また、Ubisoftは現在4本の新規IPを開発中で、その中には最近買収したMOBAタイトル『March of Giants』も含まれている。
今後、各部門は独自の経営陣を持ち、開発・パブリッシング・財務まで一貫して管理する体制となる。意思決定の迅速化が狙いだという。加えて、全スタジオを横断して専門知識を共有する「クリエイティブネットワーク」チームと、技術・QA・ローカライズ・事業計画を担う「コアサービス」チームが支援にあたる。
この変革の一環として、原則週5日の出社勤務が求められ、在宅勤務は一部例外のみ認められる方針となった。
創業者兼CEOの Yves Guillemot は、今回の再編が2026年および2027年の業績に大きな影響を与える見通しであると述べている。