Steamで好評の採掘シミュレーション『MineMogul』“鉱山を脱出”するプレイヤーが虚空工場を建設し大儲け
多くのゲームでは、プレイヤーが行動できる範囲はあらかじめ決められており、境界の外側は壁や見えない障害物によって制限されている。しかし、その“限界”を突破したいという欲望こそが、プレイヤーの本能とも言えるだろう。Steamで圧倒的な好評を獲得している採掘・生産ラインシミュレーション『MineMogul』も、そんな欲望に突き動かされた“鬼才プレイヤー”によって想定外の遊び方をされてしまった。
その人物は、数々のゲームを常識外れの方法で攻略してきたYouTuber「Let’s Game It Out」。彼は『MineMogul』において、鉱坑の中で採掘を行うどころか、なんと鉱山の外へ脱出し、虚空に巨大な工場を建設。結果として莫大な利益を生み出すという、開発者の想定を完全に逸脱したプレイを披露した。
『MineMogul』は、一人称視点で地下鉱山の採掘を行うシミュレーションゲーム。プレイヤーはツルハシ一本からスタートし、少しずつ設備を増設しながら生産ラインを拡張。採掘した鉱石を加工・販売して利益を得ていく。限られた洞窟内スペースで生産ラインをどう設計するかが本作の醍醐味となっており、その制約の中で試行錯誤する楽しさが高く評価されている。
本作は昨年12月初旬にリリースされてから約1か月で、Steamにて“圧倒的に好評”の評価を獲得。そんな中で飛び出した今回の型破りなプレイは、『MineMogul』の自由度と、プレイヤーの発想力の恐ろしさを改めて証明する結果となった。
しかし、数々のシミュレーションゲームを“悪ふざけ全開”で遊び尽くしてきた YouTube チャンネル「Let’s Game It Out」のクリエイター・Josh が、先日『MineMogul』のプレイ動画を公開。案の定、彼が坑道の天井を見上げたその瞬間から、「鉱山脱出」はもはや時間の問題だった。
Josh が用いた手法はおなじみのものだ。ゲーム序盤で大量の設備を注文し、その配送口である鉱井の搬入口に無理やり侵入。スタック状態になったところで「スタック解除」を実行すると、キャラクターは一気に貨物コンテナの最上部へとワープする。あとは貨物の位置を巧みに動かしながら足場を確保し、ついには鉱坑の外――本来立ち入るはずのない“世界の外側”を目にすることに成功した。
もちろん、Joshの狙いは単なる脱出ではなかった。彼が目指していたのは、鉱坑の外の世界に工場を建設することだ。しかし、問題は鉱石を外へ運び出せない点にあった。そこで彼は珍しく正攻法に立ち返り、工場を段階的に拡張して研究ポイントを稼ぎつつ、使えそうな手段がないかを探し続けることになる。
数十時間にも及ぶ試行錯誤の末、機械の排出口を壁に向けて設置できる場所を見つけることには成功したものの、鉱石を坑道の外へ持ち出すという最大の壁は依然として立ちはだかっていた。というのも、鉱坑の壁の外側には見えない「不可視の壁」が存在し、すべてを遮断していたからだ。
そんな行き詰まりの中で、Joshがついに希望を見出したのが「ロボットアーム」だった。コンベア上の鉱石を別の位置へ移動させられるこの装置こそが、状況を打開する鍵となったのである。
こうして内外に配置した2基のロボットアームを駆使することで、Joshはついに鉱石を“見えない壁”の向こう側へと送り出すことに成功した。この挙動は、おそらく開発チームの想定をも超えるものだったはずだ。二重に壁を設けていたにもかかわらず、抜け道を見つけ出してしまうあたりは、まさに「Let’s Game It Out」らしい展開と言えるだろう。過去に数々のゲームで見せてきたように、どんな制限も彼の前では歯止めにならない。
最終的にJoshは念願かなって、鉱坑の外の世界に超巨大な工場を建設。制約のない外部空間は明らかに自由度が高く、その光景に対し、コメント欄では「これこそ本当の意味でゲームを遊び尽くしている」「発想力が次元違い」といった称賛の声が数多く寄せられている。
なお特筆すべき点として、研磨されたダイヤモンドやインゴットは、すべてJoshによって“灰色の虚空”へと送り込まれている。というのも、本作では鉱産物が虚空に落下すると資金が得られる仕様になっており、これはつまり、ゲーム序盤から使用している出荷装置自体が、実質的に「マップ最下層の虚空へ鉱石を送り、報酬を発生させる仕組み」だったことを意味している。
Joshの検証によって明らかになったこの構造は、ゲームの根幹にあるシステムを文字通り“ひっくり返す”発見でもあり、開発側の想定とプレイヤーの発想力の差を改めて浮き彫りにする結果となった。
一人称視点の鉱山生産ライン系サンドボックスシミュレーション『MineMogul』は、現在Steamにて早期アクセス版として配信中だ。公式発表によると、開発チームは現在、新たなマップコンテンツの制作に注力しているとのこと。興味のあるプレイヤーは、今後のアップデート情報にも注目しておきたい。