「墓荒らしに叩き起こされる――」Steamカード戦略ゲーム『屍姫の夢』が発売初日から“非常に好評”
中国のインディーゲームチーム HT3 Studio が開発したローグライク型カード構築ゲーム『屍姫の夢』が、1 月 12 日に Steam にて配信開始された。個性の際立つ二次元ファンタジー風の女性キャラクターデザインと、高い自由度を誇るデッキ構築システムが評価され、体験版での好評を引き継ぐ形で、正式リリース後は「非常に好評」を獲得している。本作は簡体字中国語のインターフェース、字幕、音声に対応している。
物語では、主人公である「屍姫様」が墓荒らしによって眠りを妨げられ、最悪の目覚めを迎えるところから始まる。彼女は傀儡や亡霊を率いて、立ちはだかる英雄たちを次々と打ち倒し、やがて彼らを自らの宝庫に収められる取るに足らないコレクションへと変えていく。
『屍姫の夢』は、カード構築とターン制ストラテジーバトルを融合させた作品で、プレイヤーは屍姫様となり、戦闘を重ねながら配下の従者を強化し、デッキを柔軟に調整していく。祝福や陰文、さまざまな法宝を組み合わせることで、自分だけのビルドや戦術を構築できるのが特徴だ。
正式版では、個性の異なる 5 本のメインキャンペーンと 10 種類の試練ステージを収録。さらに、難易度が段階的に上昇していくエンドレスモードも用意されている。各ステージには独立したテーマストーリーが設定されており、無能な夫や九尾の狐妖、異世界から来た少女などが登場する、ブラックユーモアに満ちた世界観が描かれている。
本作はゲーム全編にわたってフル中国語ボイスに対応しており、徐慧(『崩壊:スターレイル』カフカ役)、謝瑩(『原神』刻晴役)といった実力派声優が出演。「全員ヴィラン」というコンセプトのもと、キャラクターたちの強烈な個性が描かれている。
ゲーム内に登場する 28 名の従者は、それぞれ固有の才能や戦闘ロールを持ち、酔っぱらいのドラゴン娘や卑屈な剣霊、滅びた王国の姫など、多彩なキャラクターが揃う。さらに、100 種類以上の装備可能な法宝システムにより、特定のキャラクターと組み合わせることで専用効果を発動させることも可能だ。
屍姫様は「陰文」を用いて従者に強力な強化効果を付与できるが、その力が強大であるほど呪いのリスクも高まる。恩恵と代償のバランスをどう見極めるかが、デッキ構築における重要なポイントとなっている。
しかし、『屍姫の夢』は発売初日に一部で議論を呼ぶこととなった。プレイヤーの間で、「妖弓手」が当初、クラウドファンディング参加者限定の永久独占キャラクターとして設定されており、通常のプレイでは入手できないことが判明。これを受けて、Steam のレビュー欄には不満の声が相次いだ。
批判的な意見では、外見や称号を支援者向けのリワードとするのであれば理解できるものの、ゲームのコアなプレイ体験に影響するキャラクターを独占要素にするのは、一般購入者に“内容が削られた版”を遊ばせるのと同じだ、という指摘が多く見られた。
この論争を受け、パブリッシャーの Indiegames と開発チームは非常に迅速な対応を見せた。公式によれば、当初はレトロゲームにおける「隠しコマンド解禁」の発想を参考にし、コマンド入力によってサプライズ要素を発見してもらう意図があったものの、実際の受け止められ方は想定とは異なっていたという。
協議の結果、開発チームは既存のコンソールコマンドによる解放手段を残しつつ、「いずれかの難易度でエンドレスモードをクリアすれば、『妖弓手』および記念 CG が自動的に解放される」という通常の入手ルートを新たに追加。あわせてゲーム内コンソールを全面開放し、プレイヤーがキャラクターの外見やリソース関連の数値を自由に調整できるようにした。
なお、クラウドファンディングを通じて早期に支援したプレイヤーに対しては、後日、有料 DLC を 1 本補償として提供することが公式に約束されている。
『屍姫の夢』は今後も継続的なコンテンツアップデートが予定されており、新キャラクターや新コスチュームの追加に加え、テーマを『神明の三屍』とした第 1 弾 DLC の配信もすでに決定している。これらの今後の展開については、ロードマップを通じて順次公開される予定だ。