Xbox の注目度が急落 ファーストパーティ作品すら「視聴されない」現状に ブランド影響力の低下が指摘される
近年、Xbox 関連プロダクトに対するプレイヤーコミュニティでの関心度は低下傾向が続いており、Microsoft にとって今世代最大の課題のひとつとなっている。現行機種である Xbox Series についても、その存在感は 2017年発売の Nintendo Switch を上回るには至っておらず、ブランド影響力の後退が指摘される状況となっている。
新規ユーザー獲得を目的として、Microsoft は近年「Play Anywhere」戦略を積極的に推進しているものの、その効果は限定的とみられている。注目度の高い大作タイトルの中には、『ファントムブレード ゼロ』のように Xbox プラットフォームをスキップするケースも見られ、ラインアップ面での課題は依然として残っている。
さらに深刻視されているのが、Xbox ファーストパーティ作品そのものが、Xbox ユーザー層の間で十分な関心を集められていない点だ。
ゲーム技術分析で知られる YouTube チャンネル「Digital Foundry」のメンバーである Alex Battaglia 氏は、2025年に公開した Xbox 関連タイトルの動画について、「全体的に視聴数が極めて伸び悩んでいる」と言及。Xbox ユーザーから注目を集めると想定されていたタイトルであっても、期待したほどの反響は得られなかったと明かしている。
Battaglia 氏はまた、投資対効果の観点から見ても、現在は Xbox 向けタイトルに関する詳細な技術分析コンテンツを制作することが increasingly 難しくなっていると指摘。実際の視聴数が、制作に要する時間やリソースに見合わない状況が続いていると述べている。
同様の見解は、ゲームジャーナリストの Jez Corden 氏からも示されている。氏が所属するメディアは Xbox プレイヤーを主な読者層としているものの、アクセスデータによれば、Steam Deck 関連の記事の方が、Xbox をテーマにしたいかなる記事よりも高い関心を集めているという。
財務面でも、Xbox の 2025年収益は約 1億1,300万ドル減少しており、ハードウェア部門の売上は前年から 29% 減と大幅な落ち込みを記録した。ただし、ブランドにとってより深刻なのは、金銭的損失以上に「コミュニティから徐々に存在感を失いつつある」という現実だと指摘されている。
振り返ると、過去 10年間において、Xbox ファーストパーティのコンソール独占タイトルが The Game Awards の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」候補に選出された例は一度もない。こうした状況の中で、プレイヤーの冷淡な態度が今後も続いた場合、「次世代の PC/コンソール統合プラットフォームが登場する前に、すでに文化的影響力を失ってしまう可能性がある」との懸念も、業界内で広がりつつある。