ライフシミュレーションゲーム『inZOI』冬のフェスティバルアップデートを実施 事業経営コンテンツと本格「刑事」システムを新たに追加

KRAFTON が手がける生活シミュレーションゲーム『inZOI』は、最新バージョン v0.5.0 を配信し、大型となる冬季アップデートを実施した。今回のアップデートでは、「事業経営」要素が大幅に拡張されたほか、犯罪発生から捜査・裁判までをカバーする本格的な「犯罪・審判システム」が新たに導入されている。さらに、年末シーズンに合わせた期間限定イベント「ホリデーフェスティバル」も開催されており、経営・犯罪・ソーシャル・システムの各要素にわたる、これまでで最大規模の内容となっている。
『inZOI』は Unreal Engine 5 を採用した高精細な生活シミュレーション作品で、EA の『ザ・シムズ』シリーズを超える“超リアル志向のサンドボックス体験”を掲げている。プレイヤーは「Zoi」と呼ばれるキャラクターを作成し、日常生活から人生の大きな転機に至るまで、多岐にわたる選択に介入することが可能。高い自由度と写実的な表現を通じて、独自の人生ドラマを構築できるのが特徴だ。
今回のアップデートにおける大きな目玉のひとつが、「Zoi が店舗オーナーとして事業を経営できる」新システムだ。プレイヤーは街の中でカフェ、ベーカリー、レストラン、バーなどの商業用不動産を購入でき、業種に応じた基本レイアウトをベースに、事業空間を素早く立ち上げることが可能となる。店舗の内装は自宅と同様に自由にレイアウト変更でき、オリジナル性の高いショップデザインを追求できる。
経営面では、スタッフの採用や業務分担に加え、Zoi のスキル特性に応じた適材適所の配置が重要となる。料理スキルの高いキャラクターをキッチンに、コミュニケーション能力に優れたキャラクターを接客担当にするなど、人員配置が売上やサービス品質に直結。営業時間や給与体系、価格設定、そして顧客満足度といった要素が、事業パフォーマンスを左右する。
営業中は、客が自動的に来店し、吹き出しやレビューコメントを通じてサービス体験を評価。経営が軌道に乗ると事業価値が成長し、さらなる集客が見込めるだけでなく、多店舗展開や家族メンバーへの事業承継といった発展も可能になる。連鎖店舗を築き、Zoi の世界で“ビジネス”を目指すこともできるようになっている。

「万引きから詐欺犯まで」犯罪キャリア要素が本格解禁
事業経営システムとは対照的に、同時に拡張されたのが“犯罪プレイ”要素だ。Zoi が一定条件を満たすと、犯罪の道へと進む可能性が生まれる仕組みとなっており、たとえば資産不足の状態が続いた場合や、精神的ストレスが限界に達した場合、あるいは「無法者」など特定の性格特性を持っている場合などが該当する。
アップデート後は、プレイヤーは「泥棒」または「詐欺師」として活動することが可能に。泥棒は鍵のこじ開けや住宅侵入、監視カメラの破壊、金庫の解錠といった行為を実行できる。一方、詐欺師は電話詐欺や偽装チャリティ、ゲーム内アイテムを利用した詐欺など、より計略的な手口を用いることができる。
犯罪の成功率は、関連スキルの熟練度に依存し、失敗した場合は住民から通報され、警察の取り締まりや罰金、指名手配のリスクを負うことになる。
各行為は「犯罪スコア」として累積され、一定の閾値を超えると Zoi は逮捕され、正式に司法プロセスへと移行する仕組みだ。

犯罪システムの拡張にあわせて、『inZOI』では初めて「裁判所」と「審判」が実装された。逮捕された Zoi は、犯罪の重大性に応じて、罰金・拘留・裁判といった処分を受けることになる。プレイヤーは保釈金を支払い、弁護士を雇って弁護の準備を進めることも可能だ。
裁判は自動進行で進められるが、途中で表示される「チャンスカード」の選択内容によって判決が変動するのが特徴。選択に成功すれば刑罰が軽減される場合があり、状況次第では無罪判決を勝ち取ることもできる。
今回のアップデートにより、犯罪行為は単なるリスクイベントではなく、「人生の分岐点」として物語に影響を与える重要要素へと位置づけられた。なお、現時点では交通事故に関する処理は従来どおり“即時収監”の仕様が継続されており、今後のアップデートで調整が予定されているという。

冬季限定イベント「ホリデーフェスティバル」開幕
2025年のクリスマスおよび年末年始シーズンにあわせ、『inZOI』では期間限定イベント「ホリデーフェスティバル」が開幕した。開催期間は2026年1月31日までを予定している。
イベント期間中は、各都市の主要公園に季節デコレーションや特設屋台が登場。プレイヤーは冬季スイーツを味わったり、ギフトボックスを購入したり、合唱団によるクリスマスキャロルを鑑賞するなど、祝祭ムードあふれる体験を楽しむことができる。
さらに、マップ上の「シティ外観」機能からは、降雪演出を手動で切り替えることが可能で、より一層“冬らしい”情景を演出できるのもポイントだ。あわせて、多数の冬季衣装や建築用デコレーションも追加されており、キャラクターの装いから住環境の演出まで、ゲーム全体で季節感を楽しめるアップデートとなっている。

日常行動の挙動も大幅改善「グループ」「マルチタスク」機能を追加
主要システムの拡張に加え、Zoi の日常行動にも多数の改善が施された。新たに導入された「グループ」機能では、特定の Zoi 同士が優先的に交流するようになり、共同で行う専用アクションも実行できる。
また、「マルチタスク」システムの追加により、食事をしながら会話をする、複数の生活行動を同時に進めるなど、より自然でスムーズな日常表現が可能となった。開発チームは、本機能にはまだ不自然な挙動も残っているとしつつ、今後も継続的な調整・改善を行っていく方針を示している。

そのほかのアップデート要素としては、新スキル「ベーキング」「ドリンク調合」の追加に加え、水上バイクやホバークラフトといった新ビークルが登場。多くの生活インタラクションが拡張されたほか、建築機能やユーザーインターフェースについても利便性向上が図られている。
また、今回のバージョンでは、大量の不具合修正やバランス調整も同時に実施。キャラクターカスタマイズ要素の追加や細部の仕様改善については、公開中の開発者ブログでより詳細な内容が紹介されている。

現在『inZOI』は、PC(Steam)向けに早期アクセス版として配信中となっている。
