Larian Studios、任天堂の特許を批判 「創作の自由を制限しかねない」と業界に懸念広がる

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いずみ
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2025年9月15日
ニュース

Larian Studiosでパブリッシング部門を統括するMichael Douse氏が、任天堂による新たな特許について公に批判し、「この種の特許はしばしば不適切に利用されている」と指摘した。発言の背景には、米国で最近公開された2件の特許を巡る議論があり、そのうちの1つは“生物収集”を軸とするゲームジャンルそのものを大きく変えかねない内容だとされている。

報道によれば、これらの特許出願は、The Pokémon Companyが『Palworld』の開発元であるPocketpairを提訴した時期と重なっている。そのうちの1件では、「キャラクターを召喚し、戦闘で使用する」という仕組みが記載されており、その定義は極めて広範。理論上、召喚システムを持つほぼすべてのゲームが該当し、このジャンルのゲームプレイを任天堂が独占しかねない内容だと受け止められている。

この動きに対し、プレイヤーコミュニティの反発は大きい。SNS上では、「シューティングゲームで“銃を撃つ行為”そのものを特許申請するようなものだ」と例える声もあり、特許の範囲が過度に一般化されている点に強い疑問が呈されている。

開発者やユーザーからも否定的な意見が相次いでおり、Douse氏の投稿に寄せられたコメントでは、任天堂の姿勢を「本質的に不誠実だ」と批判する声や、「革新を守るためではなく、競争を抑え込む目的で使われているのではないか」との指摘も見られた。実際、Pocketpairは『Palworld』の開発において、特許侵害を避けるために一定の妥協を余儀なくされたとされている。

Douse氏はさらに、こうした過度に包括的な特許が業界の常識にならないことを望むと述べ、「もし広く定義された特許が認められ続ければ、生物収集系ゲームの発展だけでなく、他スタジオの創作活動そのものが大きく制限されかねない」と懸念を示した。今回の任天堂の特許は、知的財産権の境界線や、大企業が業界ルールを形作る上で果たす役割についても、改めて議論を呼んでいる。

現在、ゲームコミュニティはこの特許問題の行方を注視している。今回の争いは、特に召喚や収集要素を主軸とするタイトルを手がけるインディー開発者にとって、今後の業界全体に影響を与える前例となる可能性があるためだ。