『バイオハザード9:レクイエム』追跡者による生存プレッシャーを大幅軽減 恐怖体験はより多様に進化
カプコンは海外メディアの取材にて、『バイオハザード9:レクイエム(Resident Evil Requiem)』における、ファンから特に注目されている「追跡者」タイプの敵について言及しました。プロデューサーの熊澤正人氏は、本作にも同系統の要素は存在するものの、その比重は意図的に縮小され、「ゲーム全体の中ではごく一部に留まる」と説明しています。
近年の『バイオハザード』シリーズ──『バイオハザード7 レジデント イービル』、『バイオハザード RE:2』、『バイオハザード RE:3』などは、プレイヤーを長時間追い回す敵キャラクターで知られています。たとえば、ジャック・ベイカー、タイラント(Mr. X)、ネメシスといった存在が、強烈なプレッシャーとシリーズ特有の恐怖を演出してきました。
しかし、追跡され続けるゲームデザインは強烈な緊張感を生み出す反面、一部のプレイヤーにはストレスや挫折感を与えやすく、体験の好みが二極化する一因にもなっていました。
熊澤氏は、メディア「WellPlayed」とのインタビューで、ファンから寄せられた「追跡者」へのさまざまな意見をチームとして理解しており、その上で『レクイエム』では表現や使い方を調整したと語っています。本作の目標である「サバイバルホラー体験」をより高い次元で実現するための方針です。
「これまでの作品で学んだバランス調整の知見を活かしつつ、追跡者がゲームデザインの中心にならないようにしています。あくまで全体の一部分です。」
ただし、これは“恐怖を弱めた”という意味ではありません。むしろ開発チームは、より多様で意外性のある恐怖演出を追求しているとのことです。
『バイオハザード9』は、『バイオハザード7』のディレクターである中西晃史氏が率いており、中西氏は以前から「バイオはプレイヤーを震え上がらせるべきだ」と明確に語っています。熊澤氏も、本作の恐怖設計の中核は決して薄まっておらず、表現手法がより幅広くなっただけだと強調しています。
「最も大事なのは、本作が完全な新作であるということです。ですから、プレイヤーを怖がらせる手法も多様化させています。異なる状況へとプレイヤーを追い込み、さまざまなシチュエーションを用意することで、常に“恐怖”を感じてもらえるよう工夫しています。」
以上のように、本作の恐怖は追跡型の敵に頼るのではなく、多彩な演出によって進化しているようです。